四国辺路界での出版事情
善通寺紀要 第17号より



 四國遍路道志るべ


 山かわち・むぎのうら・あさかわ此間八坂八はま有
土州此間飛いしはねいしころころいし
 かんのうら・かたはらまち・いくミ・入木・おさき

二十四 こくうぞう


廿五 ぢそう


廿六 やくし


廿七 十一めん


廿八 大にち


廿九 せん手


三十 ミだ


三十一 もんじゆ


三十二 十一めん


三十三 やくし


三十四 やくし


三十五 やくし


三十六 ふどう


三十七 ミだ

 
ひが
しで







こう
のミ

だい
にち

こく
ふん

一の
ミや

五だ
いさ

ぜん
しぶ

こう
ふく

たね


きよ
たき

しやう
りう

新田
五社
 
ミやうじやうの出ぬるかたの東寺
くらきまよひハなとかあらまし
坂よりうへハ女人きんぜい
 のりの舟入かいづるか此津でら
 まよふわか身をのせて給へや
女人ふだおさめ所あり
 往生にのぞミをかくるごくらくの
 月のかたふくにし寺のそら
大かわ舟わたし
 ミ仏のちかひ乃心かうのミね
 やいばのちごくたとひありとも
此間ニてくわず貝といふもの有
 つゆしもとつミをてらせる大日寺
 なとかあゆミをはこバざらまじ
物いかわ大水の時ハ舟わたし
 国をわけたからをつミてたつ寺の
 すゑの世まての里やくのこせり
さか峠より土佐かうち城見ゆる
 人おヽく立集まれる一乃ミや
 むかしも今もさかえぬるかな
ばんしよ手形改所あり
 南無もんじゆ三世の仏の母ときく
 われも子なれハちこそほしけれ
江かわ舟わたし
しつかなる我ミなもとのせんしぶし
うかふこヽろハのりのはやふね
 たねさき・なかばま
旅の道うえしも今ハかうぶくじ
のちのたのしミありあけ乃月
 小はし小板あり
世の中にまける五こくのたねま寺
ふかき如来の大ひなりけり
 よど川といふ大川有舟わたし
すむ水をくむハ心のきよたきじ
波のはなちるいわのはころも
 此間舟もよしかち道もよし
わつかなる泉水にすめる青龍ハ
仏法しゆごのちかひとそきく
 いのしりへ戻り三り舟がよし
六つのちり五ツの社あらハして
ふかきにゐたの神のたのしミ
 


十丁


 


 」


 








 」








 


 」


 



廿

 くほつ川・おかさき・二のせむらこれより
 あしずりへ七里うちもどりなり
 月山江まいる人ハうちぬけにしてよし

三十八 せん手


三十九 やくし

 
あし
ずり

てら
やま
ふだらくやこヽハみさきの舟のさほ
とるもすつるものりのさた山
上ながたに・ゑの・川水いづる時ハたすけ渡ス
南無薬師諸病しつぢよの願こめて
まいるわが身をたすけましませ
 





 





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