【反古話―樵眠蔵本―】 本の題名は不明。なれど謡曲か何かのようでもある。後述予定の『誓願寺』も含まれていたのかも知れない。 皇都版本
印1、これは販売店か。「東豫 □分・・儀」とある。□は上か、国かであろう。 1733年四月(仲呂)の出版。 次の印二つは丸印朱文字「本家」、角印も「本家」。本やの意か。 皇都、つまり京都での出版であった。 近世の出版は上方(大坂)が盛んであったが、江戸、名古屋、京などでも 行われていた。 もっと言うならば四国の片田舎でも遍路相手の出版物があったのである。そうした地方出版の様相、歴史については未解明の部分だらけのせかいであるが、縁に触れて教えられることも有る。 H250529
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