南天龍宮城(17) その前に3



 その前にとは言うものの那須政隆師の著述など、今更誰が読むのであろうか?新義真言宗では必須のことと思われるが、果してそれも如何であろうか?小生とて那須師の著述と言えば『理趣経達意』を架蔵しているくらいの事で、内容にいたってはホトンド目にしていない。まるでパソコンの内部構造を説明したかの如き難解さである。まあ諸仏菩薩の姿形に少しは視覚の神経を楽しませるほどのことであろうか?
 もうインドに行き佐々井師に世話になって一年半も経た。当初は忘れぬ内にと言葉を選んで自身の興味に任せて記録してきたのだが、あのインドの混沌とした混雑=雑踏の息吹きは薄れつつある。さりとてこちらでの自身の行く末もまだ混沌未分明の状態に漂っているだけに、ソモサン!ソモサン!



テレビ出演の行者



ムンバイ市内の日本山妙法寺



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