六 町石設置の行動記録 取り敢えず徳右衛門標石(町石)の実態についてこれまでの知見について述べてきたものである。ここで一応筆を休めるのであるが、徳右衛門の原簿記載の日誌を付録しておこう。 寛政八年一七九六から文化九年一八一二まで、まさに四国中を東奔西走した記録である。詳細に検討すれば容易に分かることであるが、噂としては「年に三度の遍路をなした」と間違って言われたものである。 ここでは日付け順に町村名や宿所人名などを整理してみたものである。 武田徳右衛門の「四国中巡回記録」(仮称)から整理してみたものである。
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