四国辺路界での出版事情
善通寺紀要 第17号より



 四國遍路道志るべ


 三角寺奥院金光山へ五十八丁山坂なり
讃州ねきお・坂有此峠伊与阿波国境あり
 はくち村はがう山此寺ハあわいよさぬき三国の境也

六十六 せん手


六十七 やくし


六十八 ミだ


六十九 くハんおん


七十 ばとう


七十一 せん手


七十二 だいにち


七十三 しやか

 
七十四 やくし


七十五 やくし

 
うん
へん

こま
つお

こと
ひき

くハん
おん

もと
やま

いや
たに

まん
だら

しゆつ
しやか

かうの
やま

ぜん
つう
はるばると雲の辺乃てらに来て
月日を今ハふもとにそ見る
 へつそう・つし
うへおきし小松尾てらをなかむれハ
のりのおしへの風ぞふきぬる
 はら・しゆつさく・くわんおんし
ふゑの音も松吹風も琴ひくも
うたふもまふものりのこゑこゑ

観音の大ひのちからつよけれハ
おもきつミをもひきあけてたべ
 かうか・ながれおか・よしおか
本山にたれかうへける花まれや
春こそたをれたむけにそなる
 此辺日れん宗の在家多しやどふぢう
悪人と行つれなんもいやたにじ
たヾかりそめもよき友そよき
 しらかたぬけれバ山ごへ道あり
わつかにもまんだらおかむ人ハたヾ
ふたヽひミたびかゑらさらまし

まよひぬる六道しゆじやうすくハんと
たつとき山にいつるしやかでら
 ひろた
十二神みかたにもてるいくさにハ
おのれとこヽろかぶと山かな
 たどこふりぜんつうじ
我すまハよもきへはてじぜんつうじ
ふかきちかひの法のともしび
 こんひらへかくる時ハこヽに荷物おき行


半 」











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 」
廿

 





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