駄家通信 44
H26年2月1日(旧正月二日)



【へんろ札出顕(2)】

 昨日旧正月元日であったが、あまりの陽気の良さにつられて、庭先でへんろ札の整理に着手。縄があまり汚れていない。鼠に巣食われた様子が無い。得てしてこうした古物にはおかしなダニ類が跋扈しており、油断なら無いのであるが、今回は心配なさそうである。それよりも和紙でなく洋紙なのが問題。千切れやすいのである。ことにこうした整理ごとには雑ないい加減なところがある小生にとっては面倒くさいのである。
 とは言え量的に多くなくさっさと片つけて一段落したところ。


 二月一日といえ、誠に春の陽気であった。
 これらの札はどうやら昭和9年頃のもの。弘法大師壱千百年忌の年のもののようである。ついこの間、昭和59年(といっても30年前になる)が1150年忌であった。その年に小生は『弘法大師御入定千百五十年記念 四国遍路 道しるべー付・茂兵衛日記』を出版、遍路研究に本気に携わることになったのである。
 資料としてはそんなに古くないが、まあ1100年忌の様子としては面白い、貴重なへんろ札とも言える。



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