駄家通信 43
H26年正月下旬号



【へんろ札出顕(1)】

 先日24日、阿波六番札所・安楽寺の講習会にて、少しばかり口述させてもらったのであるが、帰宅した所、村内K・Iさんから古家解体中に変なものが出てきたので云々の由。早速翌朝に家のほうに伺ったところ、どうやらヘンロ札の束であった。詳しくは縄に札を挟み込んだもので、一般の人の眼には何か理解し難いものであったが、これは小生にとってはまさに「お宝」である。


 これはあまり多くは無い。100枚はあるだろうか?調査してみない事には分からないが、春の彼岸にか旧道に出て、一度の摂待分のものと思われる。残念なのは紙の状態からして見ると、どうやら時代が古くないようなことである。洋紙は和紙とちがって破れやすくて取り扱いが難しいのである。
 いずれ調査にはもう少し陽気な時候でないと難しい。一方で新奇な札の出現を期待しつつ、今年も何やら動き始めたところである。



駄家通信 42 / 駄家通信 トップ / 駄家通信 44