南天龍宮城(10)


【五尊仏曼陀羅】

 十月十八日の竜樹菩薩大寺落慶供養には駆けつけることはしなかったのだが、その写真によって伺い見るに、五月に眼にした時とは随分と佐々井師の志向(思考)したところが案出されている。たとえば本堂正面左右の窓枠に祀られている仏像達は、五尊仏曼荼羅構想に呼応するかの如き佇まいではないか。
 是非とも再度マンセルに赴き竜樹菩薩大寺の仏様を拝みに行きたいものだ。
 小生の考えに興味をもたれたようであったのか、結局I氏と岡山の本光師に同道してインドに行くことになる。慌ててパスポート取得。
 五尊仏構想以来、あらためて覚鑁上人の『五輪九字明秘密釈』を読んでみるのだが、難解なことはかわらない。ただしそれに関する事情とか末辞宝生房の事柄を委しく知る事が出来たのは大きな進展であった。四十年前には気付いていなかった重要事である。今一歩龍神達の世界が明るくなったようだ。


法城由来文


竜樹菩薩大寺正面より



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