駄家通信 22



−鯉パク@− H25.01.13

 一昨年だったか東京の帰りに中央道の高速バスに乗って、小布施の北斎館・松本城・善光寺参りをさせて貰ったのである。やはり三ヶ所共にいずれ劣らぬ名所であった。
 扨国宝松本城では、御城も庭樹も素晴らしく、心底圧倒されたものであるが、今回は「御濠の鯉も恋する?」と言ったダジャレから始めよう。
 不敬罪に相当しなければ良いのだが、確か御城の堀端では「鯉も恋する」のフレーズにニヤッとした記憶がある。一人旅の遊び心であったのだろうか。宿は善光寺、駅辺近くのホテルにしたのであるが、高校総体か何かスポーツの大会で宿は満員、なんとか空き部屋があって泊まれたのである。
 翌朝早くから善光寺へ参ったのであるが、本堂の朝の行事なども拝見、足痛故に境内も十二分に散策しかねたのである。御朱印を見てみると、平成23年8月24日、堂司・本坊大勧進・不動尊の三ヶ所。大本願の方では請印していない。
 なにせ初めての事、足痛にて朝参りをそそくさと済ませて宿に帰り、それから松本城に向ったようだ。
 しかし「鯉パク」の鯉は、恋する鯉ではない。正月に善光寺で活躍する鯉なのである。善光寺と牛の話はよく聴いたが、さて鯉とは何するものぞ?


 これが今回紹介する「鯉パク」の御朱印なのである。これまで四国で一度、そして昨年尾鷲の古道センターの資料中に目にすることが出来たのである。それで「鯉パク」の言葉を思いついた次第。実は『四国辺路研究』第14号(1998年3月発行)でこのことについて述べておいた。
つづく




駄家通信 21 / 駄家通信 トップ / 駄家通信 23