徳右衛門丁石の話

 その39−1


【武田徳右衛門の里丁石】〜『小松史談』 126号、平成十二年一月十五日発行〜


 ○はじめに

 小松町は四国霊場寺院として、60番横峰寺・61番香薗寺・62番宝寿寺の三札所があり、さらにはこんぴら街道が町内を通っているので、交叉地点が多く、従って道標石の設置が多い。平成二年度愛媛県教育委員会の報告書『愛媛県の句碑・道標』によれば六十七基が数えられている。県内総数七百四十四基の内、

一位 今治市  一一四基

二位 松山市  八十二基

三位 川之江市  七十基

に次いで多い。完璧なものでは無いが、大よその傾向が知られる。これらの内二百年前に設置されたへんろ道標三基の話である。



 ○事例、三基

 その一、町内妙口の妙雲寺口


 その二、香園寺前


 その三、宝寿寺門前


 以上三基が二百年前(寛政〜文化期)の小松町内で見られる標石である。

 ※注:その後愛媛県生涯学習センターで遍路文化の学術整理に従事された尾藤先生が「横峯迄五十丁」石を発見。小生も調査に同行して拓本取りをしている。また横峰寺にも一所につれだって参拝したのも懐かしい。


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