駄家通信 7
ラントウの言葉の歴史 3



 これにてラントウ呼称用語の歴史が、現在のところ十五世紀初め頃とわかりました。「卵塔や乱闘」は無関係ということです。

 檻(おり)型のものであり、それに一部キリシタン系の意匠が導入されているのではなかろうか、と言うところです。つまりキリシタンの趣が少しも見られないラントウも数多く有ると言うことです。皆さんも是非中世遺物のラントウ墓に注目してみては如何でしょうか。


 【追記】今年の愛媛県総合博物館(市内大生院)コミュニティ・カレッジ〔歴史講座〕で「ラントウの歴史」を話す予定です。日時:十一月十七日土曜日、十四時〜十六時です。パワーポイントで各地のラントウの写真などを紹介しようと考えています。 

参考図書
 〇岡山県大百科事典「らんとう」
 〇続日本石仏図典「らんとう」
 〇日本方言大辞典「らんとーば」
 〇小松史談127号「ラントウ考」
 〇日本国語大辞典「らんとうば」 
 〇郷土史談・新居浜史談、喜代吉稿
 その他民俗関係、潜れキリシタン関係に多数関連論考があります。「百文は一見に如かず」先ずは近在墓地にあるラントウ墓を観て確認しましょう。




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