徳右衛門丁石の話

 その25-2


 前回は「臼井碑」について少し紹介したものですが、取り敢えず徳右衛門の石の写真は今回掲載して置きます。

 黒くて刻字は読みにくいものです。実はこの場所が前回の図の石碑のあった所、樹木がみえている所に相当するのではないかと考えられます。現代は自動車の通る道になっています。そして段差が出来ています。図会にあった石碑は写真の手前東側の道下に移動しています。

 寛政十二年の絵図には徳右衛門の丁石らしきものは見当たりません。樹木と石碑の横に並んで建っている石がそうなのでしょうか。どうもはっきりとしないようです。六十三番吉祥寺の門前にはそれらしき立石がありました。同じく五十六番泰山寺の絵図中にも似たような立石があったように思います。

 この臼井水は所謂番外霊場としてその変遷を見てみると面白いところです。その前にまず臼井碑について少し紹介を試みてみます。余りにも突出した建碑だったのです。 



徳右衛門丁石 「横峯まで四里」


臼井碑



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