南天龍宮城(17) その前に10



 平成二十四年元旦 謹賀新年!

 NHK 7:20〜、平清盛に関して、厳島平家納経の特別番組が放送されたのである。
 当然に納経経箱の紋様も登場。経文の見返り絵などの話も有り、年頭早々に実に楽しい話を聞くことが出来た。工芸(金具の八双)についてやら「葦手文字」についても、また、清盛と光源氏の相似点など、これまでとてもじゃないが考え及ばなかった事どもが沢山あった。まさに知的興味を大いにそそられたわけである。
 が、しかし、経箱紋様の龍については触れられていたが、その上部に毅然と納まっている五輪塔については何等語られることは無かったのである。(如何に日本思想的に語られ難い事かがよく理解される。)一昨年インドナグプールの地に出顕したと云うのにである。
 セラヴィ! それが人生、人の世なのである。
 と。まあ、今年は(我が)、世の辷りだしが好調のようである。




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