駄家通信 30



【一枚の反古】

 実は小片二枚をひっつけたものである。



@
A 六月廿八日
B 一、壱匁 晒木綿
C尺弐寸

D 七月三日
E 一、拾五匁ろ形
F二尺八寸
Gひ・・
H・弐尺八寸
I朱子
Jハ・三尺

K 〆 拾六匁
L右・通
M 受取申上候

N 七月 扇屋七右衛門
O 森 田 樵 眠 様


 @−Cは「晒し木綿」が壱匁。
 E−Jはやはり「布切れ地」みたいなもののようであるが、よく分からない。
 結局この二点(四品)の代金が〆て拾六匁。
 Kの上にある印判には豫州松山湊町「扇吉」とある。なおBとEのうえに押してある判字は「七・合」。・は明か?
 宛名の樵眠はたしか画師だったはずだ。 
H250501




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